AIと音声技術を用いた回診支援ロボット「ルーミン」を開発
2017/01/22
本プロジェクトは、公的医療保険を利用した回診医療の質向上を目指し、患者様の日常健康情報を収集し、回診頻度の調整に必要な情報をかかりつけ医に提供するサービスモデルを研究することを目標とします。
本回診支援ロボットとは、ロボットが患者さんとの対 話を通じて、旧来実施されなかった日常ケアを行うことで、かかりつけ医の往診回数が減り、医療現場の人手不足の改善に繋がることと、患者さんの出費が減ることで国の医療負担も大幅に改善されることも考えられます。
■ 回診現場での支援機能
1) かかりつけ医は事前に患者さんにロボットとの対話を実施し、音声認識のチューニングを行います。
2) かかりつけ医は患者さんのケア 計画( 例、薬の投 入、状 況確認、癒し対 話など )をシステムに登録します。
3) 回診対象者の隣に設置してあるロボットは当回診対象者のケア計画を取得した上、該当処理を行います。
3-1) 呼び出し:
指定時刻に患者さんに予定計画を読み上げます、患者さんの反応結果をシステムに即送信します。
3-2) 状況確認:患者さんと指定方法で対話を行い、異常判断した場合、システムに即送信します。
3-3) 癒し対話:患者さんとの対話を通じ、患者さんの特徴を学習し、癒し対話を行います。
3-4) 回診連絡:かかりつけ医もしくはシステムからの指示を受け、患者さんに対話連絡します。
4) かかりつけ医は回診実施結果を定期的に評価し、ケア計画を見直します。
■ 本システムの応用場面
1) 人手不足の中型・大型病院 2) 自宅での介護(看取るも含む) 3) ベビーシッター
■ 技術などの実証性について
1) 音声技術について、複数ベンダーと連携し、高度な音声認識効果を目指します。
2) AI分析について、患者さんとの「雑談対話」を通じ、患者さんごとに「言語解析」、「シナリオ解析」、「行動推定」処理
を行い、患者さんの専用対話アルゴリズムを開発しています。
現段階では、AI手法を利用した「言語解析」、「シナリオ解析」と「Proposal Making」の開発を進めています。